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戦国時代

2018.06.12(07:00) 155

**戦国期の鎌倉

  **上杉勢を相模から駆逐

   時に早雲は60歳を越えており、伊豆・相模平定に二十四年間を費やした事になる。  鎌倉制圧から三浦氏攻略の間にも、早雲は今川氏親(ujitika)を助けて遠江(toutoumi)・三河方面に出陣しており、永正十二年(1515)から再び激化した今川氏親と武田信虎(nobutora)との抗争を鎮めんと甲斐に出陣している。

  さらに、伊豆・相模の両国をほぼ平定し、鎌倉を制圧して支配下に置いた早雲は、上杉氏勢力を駆逐した。  このころ、早雲はおそらく、将軍足利義澄(yosizumi)から、伊豆平定と鎌倉制圧の功績として堀越公方の支配圏であった伊豆国の守護職に補任され、堀越公方の後継者を自認したものと思われ、同時に主家の今川家からも独立する動きを見せている。
    
    永正五年(1518)に家督を譲られた嫡男氏綱(ujituna(32歳))は、武蔵への侵攻を開始し、戦国大名として完全に独立していた。 この氏綱の時代に伊勢家(小田原北条氏)の文書の象徴的な存在となる虎印印判を制定して、郷村支配を遂行する事になる。 
  小田原北条氏は小田原城の当主が変わるた毎に「代替り検地」を行っている。  その初めは、早雲が永正十六年(1519)に死没して、二代目の氏綱が継いだ翌十七年に、小田原市周辺及び鎌倉周辺での大規模な検地がそれである。
  
   早雲の施策には以前から幕府の領地支配や、後の今川家の在地支配の方法を学んでいた形跡があり、先に戦国大名化への道を進んでいた今川氏親の斬新な施策を関東に持ち込んできたようだ。

**郡代制の施行

既に伊豆では郡代制を施行している事も、早雲の統治の初期からの特徴であろう。  郡代は守護に代って郡域内の統治を行う権限を持つ役職であるから、最も信頼のおける重臣が任命された。  相模でも郡代が任命され、西郡・中郡・東郡が、特別区である鎌倉代官は早雲の一族と伝える大道寺盛昌(morimasa)が就いていた。
 東郡(鎌倉郡・高座両郡)の郡代には伊勢氏時(ujitoki)・(早雲・次男)が就任していた。  しかし、氏時に関しては、ほとんど解明されていない。  北条早雲(伊勢氏)には嫡男、氏綱(ujituna)・次男、氏時(ujitoki)・三男、氏広(ujihiro)・四男、長綱(nagatuna)(幻庵)の四人の男子と娘二人がいた事が判明している。

  伊勢氏時の関係文書は早雲の死後、十年も経った享禄二年(1529)に二通存在している。  伊豆の三島大社護摩堂に宛てた免除状。 相模・東部の二伝寺の公事を免除したものである。  これらの文書に「佐馬助氏時」と署名している。  最初は伊豆で、次に三か月後には相模に文書が残されているので、この僅かな間に初代玉縄城の城主に就任したものと思われる。
玉縄城の防御砦としての役目もあった二伝寺の紫陽花   (藤沢市)
二伝寺・あじさい
北条早雲の建立・・・・曹洞宗・天巌院三門・参道  (藤沢市)
天獄院・山門
天獄院・参道

  しかし、氏時には男子がなく、兄氏綱(小田原本城)の次男為昌(tamemasa)が、二代目の東郡郡代・玉縄城主となる。    次回へ



    **運慶小辞典

   建久十年に急死した源頼朝の三回忌を機に、頼朝の母方の従兄弟にあたる三河・瀧山寺(takizanji)の僧・寛伝(kanden)が寺内に惣持禅院(souji)を建立する。 その本尊として造立されたのが、聖観音・梵天・帝釈天からなる三尊像。
 彫刻としても抜群と評価されているが、中尊の聖観音を頼朝と等身とし、内部にその遺髪(あごひげ)と歯が納められているなど、頼朝追善像にふさわしい配慮がなされている。(X線写真)    瀧山寺・宝物殿蔵

〇 聖観音菩薩 【174・4㌢(等身)彩色木造寄木造り】 仏師 運慶・湛慶  現存・重要文化財
〇 梵天立像 【106・5㌢彩色‣截金・木造割矧造り】 仏師 運慶・湛慶  現存・重要文化財
〇 帝釈天 【104・9㌢彩色・截金・木造割矧造り】 仏師 運慶・湛慶  現存・重要文化財

**源頼朝とかかわる制作背景や、運慶・湛慶の合作である事を記した鎌倉末期成立の「瀧山寺縁起」 が紹介され、瀧山寺の三尊像が運慶作品として認知された。 現在も鮮やかな彩色は後世の補(江戸期?)  中尊が聖観音なのは、頼朝が熱烈な観音信者だった事の反映だろう。
*梵天・帝釈天と組み合わせるのはきわめて珍しいとされています。

平成30年戊戌・己未‣乙亥
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鎌倉の石塔・その周辺の風景(R)


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