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戦国時代

2018.06.28(07:00) 159

**戦国期の鎌倉

**隣国との抗争

    氏綱と房総の里見氏との戦いも激しさを増していた。  里見・足利の連合軍が国府台(千葉・市川市)に進出すると北条軍も国府台に軍をすすめ、激突した。  激戦の末に足利義明(yosiaki)は大敗して討ち死にし、里見軍も安房に敗走した。

  氏綱は、今川義元(yosimoto)との断絶という予期しなかった苦しい状況が有った。  甲斐の武田信虎(nobutora)と今川義元との間に和睦が成立し、信虎の娘を義元が正室に迎えるという事態が生まれた。  かつては積極的に義元を助けて、援軍を送り、義元を今川家当主にするうえで大きな力になった氏綱は、その義元が、事もあろうに、武田の娘と婚姻を結んだことに驚愕した。 甲駿同盟の成立である。
  今川氏輝(ujiteru)とは徹底的に戦っていた武田信虎と今川家との同盟は、まさに氏綱をも含めて、駿河をめぐる外交の急展開である。  どうしてこのような状況になったのであろうか。・・・これ以前に、氏綱と川越城をめぐって争っていた上杉朝興(tomooki)の娘と武田晴信(harunobua)(後の信玄)が婚姻した経緯が有った。   この結婚は川越城を攻められていた朝興の作戦で、武田信虎と同盟して氏綱を関東から駆逐する戦術であった。  その上に今川義元が従えば、氏綱を包囲する事が出来るわけである。 義元の真意は多分、氏綱から駿東郡・富士郡の領有を狙ったものと思われる。

**北条氏の支城支配

    北条氏綱の時代には、後の戦国大名小田原北条氏の特出した制度といわれている支城網を確立させ、その中枢が完成していた。  支城網は、本城の小田原城を中心に、南関東の北条氏領国の重用拠点であり郡代を置いた一級支城、その周りに一級支城を守備する二級支城を配置、それらの支城間、及び一級支城と小田原城を結ぶ中継城等を配置した城郭網である。
   一級支城としては、伊豆国では韮山城・加納城・、相模では田原城・玉縄城・津久井城・三崎城、武蔵では小机城・江戸城・葛西城・河越城・岩付城、そして駿河では、興国寺城等が挙げられる。  これら一級支城の城主は、信頼のおける北条一門か、それに準ずる北条氏と養子縁組による一門の重臣たち、例えば川越城の大道寺盛昌、三崎城の山中頼元(yorimoto)、小机城の笠原信為、江戸城の遠山直景(naokage)、興国寺城の垪和氏続(haga・ujitugu)などの諸氏が任命された。
彼らは、記録や文書に、「北条」 と名乗る場合があり、北条家の一門になる血縁関係を持っていた人々と思われる。
   例えば垪和氏続の父伊予守某は北条早雲の関東入国に従った美作国出身の守護代を務めた家の出身で、早雲死後は、早雲の遺領である駿河国駿東郡の郡代という重職を務めており、甲斐の武田信虎と抗争している。  この様に、初期北条氏の一級支城には北条氏一門の人たちが城主と郡代を兼務して固めていたのがその特色である。
夏・鎌倉の風景
白槇
タイサンボク
刑場址・建長寺
紫陽花浄智寺
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三つ鱗紋・はす
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   **運慶小辞典

**源実朝の持仏堂・釈迦如来像を京都から渡し、実朝の養育係「源氏大弐殿」の発願で大日愛染王大威徳三体内、千手陀羅尼奥書から法印運慶の造像と判明したが、この三体像も京都から送ったものと考えられています。
  運慶も60代となり再び鎌倉に下向したと考えています。  北条義時(yositoki)・(鎌倉幕府2代執権)が創建した大倉薬師堂(現覚園寺)の造仏はかたしてどうか。   鎌倉北条氏が初めて開いた氏寺であり、薬師三尊や十二神将からなる造像の規模も大きい。
   それに先立って神奈川県立金沢文庫の近く、瀬戸神社に所蔵される舞楽面。社伝に源頼朝または実朝の所用で、北条政子の寄進とされる。  建保7年・運慶作の朱銘は追銘とされてきたが、近年の研究で運慶に近いとされいる。

〇 舞楽面・陵王【32・4㌢木製・彩色】仏師 法印運慶  現存・重要文化財  瀬戸神社所蔵
〇 舞楽面・抜頭【32・2㌢木製・彩色)仏師 法印運慶  現存・重要文化財  瀬戸神社所蔵

**陵王面は、は鶴岡八幡宮所蔵のものと極めて近く、 興福寺南円堂・広目天像と同じ作風の形式が採用されている。運慶が鎌倉に下り、制作され当初は八幡宮に奉納したものが瀬戸神社に移動した可能性もあるでしょう。
*抜頭面の裏面に朱漆による運慶の銘文があり、追銘とされてきたが、作風が極めて運慶に近いと再評価されている。


平成30年戊戌・己未‣辛卯
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鎌倉の石塔・その周辺の風景(R)


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