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戦国時代

2018.07.10(07:00) 162

**戦国期の鎌倉

**福島(九島)正成の出自

    今川家の家督争いに敗れ、今川義元に駿河を追われた福島正成は、家臣らと共に相模の北条氏綱を頼ったようだ。 しかし、北条家の侍大将・福島九朗の子という説もある。
  若いころから武勇に優れ、氏綱に気に入られ、氏綱の娘を娘を妻として迎え、北条姓を与えられるだけでなく、氏綱の「綱」 の字をもらい「北条綱成」 と改め、北条一門衆として活躍する。

小田原本城では北条氏康(ujiyasu)が、父・氏綱の後継者として政務に携わっていた。  氏綱は天文十年7月に亡くなるが、病中にあった4月頃には家督を氏康に譲っていた。

   天文十一年(1542)に北条為昌が没したあとは正式に玉縄城主となり玉縄衆を率いる。 3000の兵で川越城(武蔵)を上杉勢80000の大軍から守り通したとの記録が残る。  上杉勢は北条綱成の勇名を怖れ、力攻めせず兵糧攻めにしたと考えられる。 6ヶ月に渡る籠城を耐え抜き、援軍の夜襲に応じて古河公方・足利晴氏の陣を攻め、古河へと退却させている。

    玉縄城の地理的条件からも、下総の結城政勝(masakatu)や奥州の白川氏等と連絡を取るなど、北条氏康(ujiyasu)(小田原本城)の名代として外交手腕も発揮している。   さらに、氏康の命によって鎌倉の検地を実施している。  諸寺社に対しても所領の安堵や寄進などが行われている。 なお、先代の氏綱も検地をおこなっており、その時の決定がこの検地の基礎になっている。

   本城の氏康、古河公方足利晴氏の子で鎌倉の葛西ヶ谷に居た義氏(yosiuji)を元服させ、家督を安堵しするが、その後晴氏・義氏親子は、氏康に対して謀反を起こした。  氏康と玉縄衆の綱成は下総の古河城を攻略し、晴氏・義氏親子を相模の波多野(秦野)に幽閉した。    義氏は氏綱の娘(氏康・妹)と晴氏の間に生まれた子である。

**上杉謙信・玉縄城を攻める

    永禄四年(1561)3月、長尾景虎(上杉謙信)、関東管領・上杉憲政(norimasa)から管領職と上杉の名跡を継ぎ、鎌倉鶴岡八幡宮で、拝賀の式をおこなう。 天文二十一年(1552)正月、上杉憲政は古河公方足利晴氏を奉じて北条氏康と戦闘状態ににあったが、敗れて越後守護代・長尾景虎(kagetora)を頼った。  景虎は憲政を奉じて上野に出陣し、上野から相模に入って小田原城に迫ったが攻め切らず、軍勢を返し鎌倉に入った。  鶴岡八幡宮社頭での関東管領就任拝賀式後、玉縄城長尾砦を本陣に玉縄城攻略にかかった。  しかし、北条康成(yasusige)(綱成・嫡男)は玉縄城代として父の留守を預かり防ぎ切り、上杉政虎(景虎)は玉縄城の大規模な外郭や各砦に囲まれた防塁の守りの固さ、越後からの遠征による兵士たちの疲れや食料の問題で、決戦はせずに、春日山に帰城している。
上杉謙信・出身の地 (現横浜市栄区・長尾台)・長尾砦跡
長尾砦2
長尾砦付近・柏尾川に架かる鷹匠橋  (横浜市栄区・長尾台町)   
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  **運慶小辞典

**東国武士と奈良仏師の係わりは、いかなる機縁が有ったのだろうか・・・・?  勝長寿院や願成就院の造仏は如何に携わったのだろうか。  これについては、京都の院派や円派の仏師たちが、それまでの院や平氏政権と強く結びついていたため、頼朝の鎌倉幕府に退けられたという説がある。 また定朝正系と称した成朝を、嫡流意識の強い頼朝が採用したなど云う説もある。
   この奈良仏師と東国武士や鎌倉幕府との初期の接点で注目すべき作品に、静岡・瑞林寺の地蔵菩薩坐像がある。 最近の研究から同像の銘文中に、頼朝の側近として活躍した義勝房成尋と見られる名前が確認されたのである。  同像は治承元年(1177)に造立されているので、頼朝の挙兵(治承四年)以前には既に東国武士周辺に於いて奈良仏師が関係を持っていた事になります。    (神奈川県立金沢文庫・瀬谷貴之氏)
  奈良仏師の成朝や運慶の関東での採用は、鎌倉幕府成立以前から東国武士たちと康慶や興福寺との関係に伏線を求めることが出来る。 特に北条時政自身の興福寺との近しい関係は、従兄弟または甥とも考えられる人物に興福寺の有力関係者が存在したと思われる。  勝長寿院と願成就院の相次ぐ創建は、これ等との係わりが推測できる。 なぜなら、鎌倉幕府の成朝や運慶ら奈良仏師の積極的な採用の背景に、北条時政・政子周辺による頼朝への推挙が充分に考えられるからである。  (瀬谷氏)

平成30年戊戌・庚申・癸卯
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鎌倉の石塔・その周辺の風景(R)


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