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戦国時代

2018.07.18(07:00) 164

**戦国期の鎌倉

**第三代鎌倉玉縄城主・北条綱成(tunasige)

 北条氏綱(ujituna)(小田原城主)に助命された福島綱成(tunasige)は、小田原城で氏綱の娘と結婚して北条氏の娘婿となり、北条氏の一門に列した。
  氏綱には嫡男氏康(ujiyasu)の他に男子が少なく、次男が居たが夭折しており、三男・為昌(tamemasa)・四男・氏堯(ujitaka)の三人のみであった。   行く末の為に養子を採って養う事になり、福島正成の遺児綱成を養子とした。
    綱成は永正十二年(1515)の生まれと伝え、氏康と同い歳になる。  氏綱は綱成を跡を継ぐべき氏康の補佐役として登用されたと考えられている。
   幼くして勝千代、ついで孫九朗と称して後、氏綱から「綱」の一字を拝領して綱成と名乗り、北条一門に列した。
天文六年(1537)7月の河越城(武蔵)の合戦に活躍したのち、河越城城代に就任。 玉縄城への入場ははっきりしないが、北条為昌の死没後であり、大長寺(鎌倉・岩瀬)の記録では天文十四年(1545)と伝わる。  綱成31歳
浄土宗・大長寺三門   (鎌倉市・岩瀬
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   尚、当寺には北条綱成夫人の墓を始め北条一族と伝えられる墓石がある。
綱成は玉縄に入城後、為昌の家臣たちを殆どを継承したようだ。   この時期に行われた北条氏康(小田原・本城)の代替わりの検地(税制改革)と為昌の遺領検地が、大規模に、広範囲に行われ、玉縄領の配分が決定された。

●  玉縄領・三浦郡・・・・・・北条綱成    

●  三浦衆・・・・・・北条氏康 【小田原本城】

●  小机城・・・・・・北条宗哲 【早雲・四男(幻庵)】

●  河越城・・・・・・大道寺盛昌 【鎌倉代官】

    その後三浦郡・三浦衆は綱成・氏康から北条氏規(ujinori)(綱成・娘婿)にそれぞれ移管され、氏規は三崎城主として三浦郡支配を管轄した。  以後、玉縄領の範囲は固定され、綱成の子孫が代々城主を務める事になる。 
玉縄城初代城主・北条氏時墓所(未確認)?  (藤沢市渡内・二伝寺)
玉縄城主・氏時墓?
玉縄・首塚・・・里見軍・北条軍、両軍の戦死者を弔う慰霊碑   (鎌倉市・植木)
里見戦・供養碑
早雲創建・天獄院  鐘楼>
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 **運慶小辞典 

     鎌倉幕府御家人・初代侍所別当 和田義盛(yosimori)が夫人の小野氏と共に発願し、運慶が小仏師10人を率いて制作した事が、毘沙門天・不動明王像内から月輪形銘札が発見された事によって判明した。  (昭和34年) 
 運慶作品が発見された浄楽寺は三浦半島の西側、横須賀市芦名に所在する。   頼朝挙兵の時に活躍した三浦大介義明(yosiaki)の孫である和田義は三浦氏の支族で、本来は三浦の芦名とは別の和田を本拠地とする・・・・・。  そこから浄楽寺は、5㌔以上北に離れている。   それについては義盛は初代侍所別当という要職に在り、三浦一族の当主的存在であった為、三浦半島内の勝地を選んで、浄楽寺は建立されたと思われる。
浄楽寺の阿弥陀如来像は、伊豆願成就院像と同じく圧倒的量感が表され、同じく衣文も深く動きのある表現となる。 その印相は、左手を膝上に置き右手は屈臂して、共に親指と人差し指を念じて、一般的な阿弥陀仏の形式、来迎印 を結ぶ。
浄楽寺・阿弥陀如来座像     (横須賀市・芦名)
阿弥陀仏・浄楽寺
阿弥陀如来像・ 『来迎印』   (横須賀市・浄楽寺)
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(資料) 芸術新潮2017・10号図録より
  
 願成就院では失われてしまった観音・勢至の両脇侍菩薩が残るのは貴重である。  量感豊かに表され、鬢をを高く結い上げ、腰を捻って立つ。  願成就院の両脇侍像も同様の姿だったのだろうか・・・・。
   浄楽寺の諸像は、その量感や衣文、面貌などに運慶の特色が発揮されるが、総じて願成就院像と比べるとおとなしく、保守的要素が見られる。  この違いは、運慶工房の置かれた状況の違いによるものと思われるが、一方でこの諸像が、近世の伝承だが追納の銘文や地誌類で、勝長寿院の諸像を移座したものとされる事に注目する。
    浄楽寺の諸像は銘札により運慶作で、一方、「吾妻鑑」 から勝長寿院像は 成朝(seitiyou)  作の皆金色阿弥陀仏であった事が判明している。 従って移座の可能性は全くないのだが、なぜこのような伝承が生まれたのであろうか・・・・・・。 

平成30年戊戌・庚申・辛亥
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鎌倉の石塔・その周辺の風景(R)


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