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もののふ(兵)ノ家・三浦氏

2019.03.20(07:00) 216

**三浦一族

**頼朝挙兵

    伊豆流人時代の頼朝は源家再興をを胸中に秘め雌伏していたのか、それとも源家再興など念頭になく念仏三昧の日々を過ごしていたのかは意見の分かれるところであるが、レポーターとしては雌伏20年説を取りたい、流人でありながら京都の情勢に明るい、とりわけ平家の情報には関心を持っていたらしい、また伊豆や相模の武士たちと狩猟などを通じて交流していた形跡がある。 そしてこの先は全くの推測になるのだが政子を通じて北条氏に接近したのではあるまいか・・・・・・?
 これは将来の決起に備えた布石であったと思われるのだが・・・・・。

   一方で伊豆や相模・房総の武士たちが頼朝に寄せる思いはどうだったのか考えてみたい。 一致した思いは、先にも引用した三浦大介義明の言葉、「吾源家累代の家臣として、幸いにその再興の時に逢ふなり」 に端的に凝縮していると思われるのであるが?・・・・・。
  義明に限らず常胤(千葉介)等、源家累代の家人をもって任じる武士らは、頼朝に対し源家再興を 心から期待していたのである。 流人時代の頼朝が武士たちと狩猟を通じての交流を持っていた事は先に記したが、おそらくそのような機会に、頼朝は義明や常胤に代表される源家家人の熱い思いを聞くことがあったのではなかろうか。 

   ところで義明らが源家再興を切実に願ったのは何故だろうか。  「平家にあらずんば人にあらず」といった風潮になった世に、源家累代の家人らは平家の催促により番役勤仕の為上京しなければならなかったが、それよりも迷惑に感じた事は、平家方の国守ないし留守所目代(mokudai)や平家被官になってしまった武士たちの日常的な圧力ではなかったろうか。
  例えば三浦氏にとっては、隣接する鎌倉郡・高座郡を領する鎌倉党では大庭景親(kagetika)が「平家重恩ノ者」 になってしまい、三浦氏とは国衙在庁レベルでの親交があったと思われる兄の景義(kageyosi)の存在感が薄れてしまった事、三浦義澄(yosizumi)の岳父である伊藤祐親(suketika)が在庁の立場で平家に対し律儀に忠節をつくした事、或は武蔵秩父党の最有力者で義明の女婿である畠山重忠(sigetada)が、一族の河越氏が平家側に付いたため党内での地位が逆転してしまった事など、四面楚歌とは言えぬまでもかなり不利な状況となっていた事は確かである。
    
    このような状況を打開するため、三浦氏は源家再興を期待したのであろうが、それは即平家打倒というよりは、より現実的な手法・・・、平家方の国司や武士との紛争を調停する役どころを期待したのであろう。  こうした調停者という立場を一般武士が武家棟梁に期待するのは、今に始まった事ではなく、源頼信(yorinobu)・頼義(yoriyosi)・義家(yosiie)(八幡太郎)三代以来の伝統と言っても良いのでしょう。
  その頼朝は挙兵直後に調停者の役割を早速演じて見せたのである。

    治承四年(1180)8月の挙兵の時、三浦義明・義澄ら一族の本隊は海路・陸路とも難航して頼朝の緒戦に合流する事が出来ず、衣笠城に引き返している。 帰途鎌倉の由比ヶ浜ないし小坪あたりで、武蔵秩父党と一戦を交え、更に衣笠城にたて籠ったところを再度秩父党の攻撃を受けて落城そして城主・義明の討ち死にと云う事態となった。
  そしてこの年10月、畠山重忠・河越頼重・江戸重長ら秩父党の主だった者が頼朝に帰服を求めて来た折に、頼朝は三浦一族をなだめ、一族もそれを了承したのである。   
    しかし、義明の息子・兄弟にとってこの措置は憤まんやるかたない事であったろうが、長い目で見れば大国武蔵の国衙を握る秩父党との連携関係は、三浦氏が以前から求めていた事であり、双方にとって利のある所となったのである。 

    頼朝の次の調停者としての仕事は、常陸や房総の源家方武士と佐竹氏の確執であった。   治承四年10月、富士川の戦いで勝利した頼朝が、逃げる平氏を追って上洛しようと意気ごむのに対し、常胤・義澄・広常らはそれを諌めて、次は常陸の平家方佐竹氏を討つべしと進言し、頼朝もそれを受け入れたと云う。   そして、その確執の解決が先決と考えたのであろう。   
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